2006年、日韓関係


2006年6月、ワールドカップ世界サッカードイツ大会が開催される。思い返せば、2002年に日韓共催でワールドカップ世界サッカー大会が開かれ、両国で熱い戦いが繰り広げられた後、韓流ブームも湧き起こったためか、日韓両国は有史以来初めてと言っても過言ではないほどに、良好な関係にあった。あれから、4年。
 2005年は日韓友情年であったにもかかわらず、「竹島問題・歴史認識問題、靖国神社参拝」などが懸案事項となって、市民レベルの日韓往来は増大し、一日1万名往来時代を迎えながらも、政府レベルでは一触即発の危機にも陥り入りかねない状態である。そうではあったもの、2005年度、韓国国際交流財団助成金が交付されたことを契機として、地道ではあるが、着実な日韓関係構築を願って、九州大学韓国研究センターは、
  1,福岡県民対象「日韓理解」シンポジウム
  2,福岡県民対象「韓国文化理解」セミナー
  3,九州大学2005年度前期全学共通科目「韓国理解講座」
の3つの事業を開催することとなった。これらは、九州大学単独で事業展開を行ったのではなく、
  1と2は、福岡県国際交流センター共催、茶道裏千家・福岡市和菓子協同組合、高麗大学校民族文化研究院協力、
  3は、日韓文化交流基金やNHK、朝日新聞などの協力
を得て実施した。裏千家第15代家元千玄室様をはじめ、多くの方々の協力とご支援をいただいた。この紙面を借りて、重ねて御礼を申し上げたい。
 未来志向で日韓関係を考えていくことの大切さは、いくら強調しても足りないであろう。我々はとかく日韓関係のみを考えがちであるが、グローバル時代に突入した現代において、世界の目は、日韓がパートナーシップを結び、世界の緊急なイシューをいかに解決するか、その世界への貢献に向けられている。過去に対する真摯な取り組みなくして、未来はない。しかしそれとともに、未来の「福祉と正義と平和」の実現に、いつまでも日韓関係が不幸な関係のままであって良いはずはない。
 2005年度、私たちは、一杯の御茶を通して、日韓の「心の和」を求めること、お菓子の歴史をひもときながら、馳走する日韓の客に対する礼の重要さと「品のある付き合い」を知った。一方、「ヨン様ブーム」を振り返り、政治学・経済学・国際交流・マスコミなど多彩な分野の人士に教壇に立っていただき、学生たちへの熱弁をふるっていただいた。いずれとも、企画以上の成果を収めることが出来、各企画を始点として多くの広がりの輪が生じた。嬉しいことである。
 この催しは、少なくても10年間継続させたいと願っている。市民レベルの交流こそが、日韓政府をも、世界をも動かす原動力になると信じるからである。そのためには、韓国文化への正しい理解がもっとも重要であることは贅言を待たない。

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